2010年11月21日 東日本TCL決勝戦 VS北海道バーバリアンズ 観戦記
2010/11/25
勝負の明暗を分けたミス
流れは何度もタマリバに傾きかけた。勝利もほぼつかみかけていたと言ってもよい。
その勢いを絶ってしまったのが要所でのミス。自滅。
トライ目前でのノックオン。
敵陣ゴール前ラインアウトでのミス。
カウンターアタックからの被ターンオーバー。
孤立したピック&ゴーからの被ターンオーバー。
自陣ゴール前での集中力を欠いたスクラム。
チームとしての戦略が不透明さが招いてしまったミスとも言える。
これまで、精度の高いダイナミックなラグビーで東日本トップクラブリーグ6連覇を
果たしてきたタマリバだが、この日はそのタマリバらしさは影を潜めてしまった。
一つの課題を修正しては、また新たな大きな課題が浮き彫りになる戦いが続いている今シーズン、
全国クラブ選手権に向けてチームの意思統一という、最も基本的だが最も大きな課題の解決が鍵となる。
タマリバの弱点をついた北海道バーバリアンズのアタック
タマリバのゴール前のディフェンスは相変わらず見事だった。
低く刺さるタックルと湧き出てくるようなディフェンス。
そのディフェンスで勝ちを奪った前回の試合だったが、
この試合のバーバリアンズは同じ過ちを繰り返さなかった。
狙ってきたのはスタンドオフ周りのややディフェンス力が劣るところ。
ラック周辺のアタックで、強いタマリバの選手を集めると、
目先を変えて少し離れたスタンドオフ周辺に外国人選手がなだれ込み、
見事にあっさりとタマリバのゴールラインを破った。
奪った6個のトライのうち3個がそこを突いたトライだ。
前回の反省を活かして勝利を呼び込んだ北海道バーバリアンズ。
これまで秩父宮ではタマリバに負け続けてきたが、勝利への執念を見せつけた試合だった。
試合経過は下記の通り
<前半>
04分 タマリバ ゴール前のスクラムからサインプレーでWTB武田の先制トライ 7-0
09分 北海道 PG成功 7-3
16分 北海道 PG成功 7-6
23分 北海道 ゴール前の密集から展開し突破。ゴールポスト下にLOベンジャミンのトライで逆転 7-13
31分 北海道 またも、LOベンジャミンが長身を活かしてトライを奪う 7-20
36分 北海道 タマリバDFのギャップを突き、SO鈴木がトライ 7-25
40分 タマリバ タマリバらしい連続攻撃から、最後は井戸がトライ 12-25
<後半>
45分 北海道 ゴール前の密集から最後はHO堀内のトライ 12-30
58分 タマリバ 密集からSHから直接パスを受けたFL西澤がパワーでトライを奪う 17-30
62分 タマリバ 自陣でターンオーバーするとパスをつなぎ一気にボールを運びWTB武田がトライ 24-30
68分 北海道 タマリバゴール前のペナルティから、No.8フィフィタがトライ 24-35
76分 北海道 タマリバゴール前、タマリバボールのスクラムを北海道が一気にターンオーバー、
最後はNo.8フィフィタが連続トライ 24-40
ノーサイド
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