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7月14日(日) 八幡平遠征 VS秋田NB戦 観戦記

2013/07/23


八幡平で行われた春シーズン最終戦、秋田ノーザンブレッツ戦。


この試合にかけてきたはずだった。





しかし試合終了後に見たものはまたしても西田の悔し涙だった。

「善戦しても何も意味がない。勝たなければ意味がない。」

たかがオープン戦、しかし我々にとっては大きな意味を持つ試合、
春シーズンのすべてをかけた試合であった。しかし、何かが足りなかった。




キックオフ。

膠着状態がしばらく続いた。
新しく攻撃のバリエーションとして取り入れたモールがうまく機能し、トライ直前まで迫った。
しかし、一瞬にして形勢逆転。
ミスからのこぼれ球を拾われると、元フィジー代表のアラスカが50mの独走を見せ、一気にトライを奪う。



その後もリプレイを見るかのように、ターンオーバーされ、独走されの繰り返しで、アラスカに対して、
なすすべもなく、縦横無尽に、好きなように走られた。
この不甲斐ないディフェンスに、ベンチからも嘆息が漏れる。

流れを変えたのは、この日CTBに入った畑の闘志である。
捨て身のタックルでアラスカに挑み、自信は脳震盪で
途中退場を余儀なくされたが、他の選手の闘志に火を着けた。

「抜かれて当然」と思われても仕方のない状態から、明らかに
「抜かれてたまるか、死んでも止める」という気迫が見てとれるようになる。
事実、それ以降は全く独走を許さず、逆にタマリバのプレッシャーが
アラスカを含む相手のミスを誘発するようになった。


ハーフタイム。
点差こそ前半で5-29と離れたものの、まだまだチャンスはあったはずだった。




しかし、後半の相手ボールのキックオフ。キャッチ後になだれ込まれ、ターンオーバーを許すと、
展開されそのままトライを献上してしまう。


1カ月前に早稲田戦で見た光景だった。
1カ月間何をしてきたのか、何のための1ヶ月だったのか、本当に見ている人を落胆させるシーンであった。
その後も立て続けに2つのトライを許し、このまま春シーズンが終わるのかと、見ている者は悲嘆にくれた。

しかし、西田の気迫が再びチームに生気を宿す。
後半開始早々から、相手HBにプレッシャーをかけ続けたのが功を奏し、
徐々にタマリバのボール保持率が上がってくると、ペナルティキックで
チャンスを得て、ラインアウトからモールでトライと言う形で、いくつもトライを奪った。


最後の20分は完全にタマリバペースとなり、スコアを重ね、
後半だけ見ると、26-29と肉薄する結果となった。
「勝利からすべてを逆算する」横井氏の指導をベースに、
タマリバが失いかけていた「どうトライを取るか」「どうやって勝つか」にこだわる姿勢がかいま見え、
秋シーズンにつながる春の最終戦となった。


後半にいい気迫を見せ、同等以上のゲームを
見せてくれただけに、前半と後半の立ち上がりが、実に悔やまれる。

このエアポケットとも言える、チームの気の抜ける瞬間は、
9月から始まるシーズン本番において、特に実力の拮抗した相手に対しては、致命的な弱点となる。

いかにこの弱点を克服してリーグに挑めるか、今シーズンの見通しはそこに尽きると言っていいだろう。

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