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観戦記 1/9 タマリバクラブVS六甲ファイティングブル

2011/01/10

観戦記  タマリバクラブvs六甲ファイティングブル

3年ぶりの顔合わせとなった両者。全国大会決勝への切符をかけて、
昨年度王者の六甲、王者奪回をかけるタマリバの意地のぶつかりあいとなった。

関西では無敵の強さを誇り、体格・経験でタマリバを圧倒的に上回る六甲に対し、
タマリバは春から徹底的に鍛えぬいたフィットネスで勝負。
大勢の戦前予想通り、六甲がセットプレーで重厚なプレッシャーをかけ続け、
タマリバの生命線であるテンポの良い攻撃を許さない。ボール支配率では70%近くを六甲が保持。

そんな苦しいゲームに勝利をもたらしたのが、「最大の攻撃」である「防御」であった。

「普通、関西では攻撃のフェイズをあれくらい重ねたら、トライとれるんですけどねぇ」と
六甲クラブのメンバーに振りかえらせたタマリバのタックル。一人一人が確実に刺さり、六甲の前進を阻み続けた。

たまらず六甲がペナルティを犯すと、PGで点数を重ねる。
風下にに回った後半こそがフィットネスの本領発揮。
タマリバペースでゲームを展開し続け、終盤に六甲の追い上げを許すものの、
勝利をおさめ全国大会決勝への切符を手に入れた。

試合のMan of the matchには防御の中心となって体を張り続けた主将 飛野が受賞。
「全員が良いプレーを出来た。 勝てて良かった、と思える試合だったが、次の決勝、
日本選手権での一勝を見据えて闘っていきたい」と勝利への安堵から次のステップへと既に切り替えた気持ちを見せている。

東日本決勝での借りは1月23日、秩父宮で返す。
全国決勝まであと2週間!


==== ゲーム展開 ======
開始直後より、六甲が怒涛の攻めでタマリバゴールに迫る。タマリバもBKのランなどで陣地を戻そうとするが、
スクラム・ラインアウトなどセットが制御できずタマリバ陣内での攻防が続く。 六甲の充分な圧力を褒めるべきか。

前半15分、タマリバは風上をいかしFB遠藤がハーフウェイライン付近からのPGを決め、3-0と先制。

六甲もすかさず反撃。FW・BK一体となった攻撃でタマリバ陣内に攻め込むと、
22m付近のラックより出た球をCTB山下がWTB藤原にリターンパス。出来た穴に走り込み、
右隅にトライ。(G失敗 3-5)

六甲陣深くにはなかなか踏み込めないタマリバは、30分、36分と長い距離のPGを決め、
9-5と僅差リードで前半を終了する。

後半、タマリバがPGで点数を追加したものの、その後は六甲ペース。 
風上にまわった六甲は長短のキック、CTB山下のパス&ランをおりまぜ、
タマリバ陣内へ攻め込むが、タマリバも懸命のディフェンスでゴールラインを割らせない。

15分に六甲一瞬のすきをついてタマリバBK陣がWTB武田・牧野らによってロングゲイン。
六甲ゴールライン前でペナルティを誘いこんで最後はPR横谷がトライを決め、17-5と点差を広げることに成功。

22分 SH橋詰からのパスを受けたFL舛尾がタマリバ防御を突破、
裏に出たところをBKにボール展開し最後はWTB内山がタマリバゴールラインを陥れ、17-10と反撃。

25分、六甲のトライに身を引き締めなおしたか、今度はタマリバが六甲陣内へ雪崩込み、
一本取られたらすかさず反撃。FLフォラウがトライ。さらに本来の持ち味のテンポアップを高め、
立て続けに28分にもFLフォラウのゲインからラストパスを受けたWTB武田が40mを走り切ってポスト真下にトライを決める。
29-10の点差になったところでゲームの行方は決まったように見えた。
しかし、最後まで気持ちを切らさない六甲クラブ。 32分WTB藤原のトライ、
終盤40分のLO志摩のトライを加え29-22まで追い上げ、さらにタマリバ防御ラインを崩しにかかったが、時間が足らずノーサイド。

ボール占有率、エリア支配率では六甲が圧倒的に上回っていたが、徹底的なディフェンスでゴールラインを守り、
少ないチャンスを得点に結びつけたタマリバが勝利を拾った試合となった。
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タマリバは第一試合で名古屋クラブに完勝した北海道バーバリアンズと
1月23日に秩父宮で行われる決勝でクラブ王者を賭けて闘うこととなる。


 

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