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2010年10月31日 東日本TCL最終節 観戦記

2010/10/31

チームを救った38歳。CTB辰澤雄二。

前半開始0分、タックルで脳しんとうを起こし負傷退場となったタマリバ主将/飛野に代わって、
80分間走り続け、タックルをし続け、タマリバに勝利をもたらしたのはベテラン38歳のCTB辰沢だった。

これまで精神的にもチームの中心だった飛野の退場により、チームが動揺を見せかけていたが、
辰沢のタックルがチームを蘇らせた。

今シーズン初めてメンバー入りを果たした辰沢の道のりは長かった。
辰沢は、タマリバの創設期を支えたメンバーで、タマリバ初のクラブ全国優勝にも貢献した。
しかし、転職をきっかけに多忙の毎日を送る中でいつしかタマリバへ足を運ぶことはなくなっていた。
ようやくラグビーができる環境が整うと、もう一度ラグビーに賭けたいと決意したのは今年の春で、
この試合、辰沢のタマリバでの出場は実に9年ぶり。しかも雌雄を決する大事な一戦。
しかしこの大役を見事に演じ切った。ベテランならではの落ち着いたゲーム運びと、
魂の入ったタックルで80分間チームを鼓舞し続けた。

ハーフタイムでは、ハンドリングミスが続いたBK陣に対し、「タックルだけ行こう!タックルしてれば絶対勝てる!」
BKを一つにまとめ、頼りになる存在であることを証明して見せた。

負けてもおかしくないゲーム展開であったが、この勝利が意味するところは限りなく大きい。
若手が台頭してきた今シーズンのタマリバにおいて、背中でチームをけん引できるベテランの復活。
そして、この激闘を制して、11/21の秩父宮での決勝戦に臨めること。

今日の勝ち星でタマリバのクラブ日本一奪還への道筋が見え始めた。


ペナルティの多さが課題か。北海道BBの2倍の21個。


負けてもおかしくない内容だった。1試合通して、北海道BBの12個のペナルティに対し、タマリバはほぼ2倍の21個。
多くのチャンスをつぶし、多くのピンチを招いた。ラック周辺でのオフサイドや、相手モールに対してのコラプシング。
前節の三鷹AC戦よりも、チームディフェンスが格段に改善されていただけに、余計に惜しい。

この試合、主審を担当した土屋REFからの
「反則のプレーと、良いプレーは紙一重。反則にならないプレーをすれば、もっとよいラグビーができるはず。」
という言葉を体現してほしい。

11/21(日)の秩父宮では、大勢の観客の前で、クリーンで流れるようなタマリバの展開を期待したい。



得点経過は、以下の通りです。

8分  北海道BBがPG成功で先制する。 0-3
20分 タマリバも落ち着いてPGを成功させ同点とする。3-3
29分 北海道BBがゴール前ラインアウトからのモールでトライを奪う 3-8
34分 攻め込まれていたタマリバだが、北海道BBのゴール前でのノックオンからターンオーバー、
    そのまま外に展開すると、WTB武田が80mを走り切り逆転のトライ 10-8
40分 さらに前半終了直前にPGで得点差を広げる 13-8

42分 自陣ゴール前のPKから積極的にBK展開するとオフロードパスをつなぎ最後はWTB高木がトライ 18-8
49分、53分 タマリバのペナルティから立て続けにPGを成功させ、じわじわと差を縮める北海道BB 18-14
55分 またもタマリバのペナルティからチャンスを得た北海道BBがラインアウトモールからのトライでついに逆転 18-21
62分 さらにタマリバゴール前の混戦から右に大きく展開し、CTB平山がトライを挙げ、突き放す 18-28
65分 トライ後のキックオフを北海道BBのミスすると、タマリバがチャンスをものにし食い下さがる 25-28
77分 北海道BBがチャンスを逃すと、タマリバのBK陣が一気に攻め、最後はWTB高木が逆転のトライ 32-28

ノーサイド




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