帝京戦 記者会見 [イベント]
【記者会見】
富野HC
「試合成立の条件であるセットプレーの安定が出来ず、ゲームプランに影響がありました。
通常よりもより積極的に仕掛けてこられたので防御は出来ましたが、
後半、帝京大学がタマリバの防御をうまくずらす攻撃に翻弄された部分があります。
タックルで刺さって相手のミスを誘う、ということが出来ませんでした。
試合を通してフィットネスは切れることなかったと思います。」
飛野主将
「前評判で帝京大学が100点差をつける、と言われてましたがそうはさせないつもりでした。
通用した部分もありましたが、セットプレーが崩れて思うように攻撃できませんでした。
但し、最後の5分間、全員の防御ができたことは誇りに思います。点差は開きましたが、
今シーズンで一番いい試合が出来たと思います。」
Q.今季で一番満足できた部分は?
飛野主将
「一人一人が責任をもってタックルにいけました。何度でもタックルにいけました」
Q.セットプレー成立のために、どのような対策・練習を?
富野「スクラムの組み方、帝京の強い押しをうまく吸収出来るように考えてました。
また、ボールの入れ方を工夫して合わせていました」
Q.クラブチームが日本選手権に出ることの意義は?
富野「プランニングはあくまでも「勝利」でした。勝利を狙うことが、試合を成立させるための条件です。
埋もれてしまった人材、大学で止めた人材がまだまだいます。
その人たちがクラブが大学王者と真っ向勝負で闘う姿を見て、また挑戦を続けてくれるはず。
そのためにも勝利したかったです。 ラグビーの熱を取り戻すためにも、
ひるむことのない姿勢を示さねばならないと思っています」
Q.フィットネスは現実的に見て競り負けてなかったですか?
飛野「一番しんどい時に足を止めない、という部分で帝京さんに負けてなかったと思います」
Q.このレベルと一発でやると危険では?
富野「全体としてチーム力の差では負けるかもしれませんが、
個々人の当たりの強さは同じクラブカテゴリーの北海道バーバリアンズの外国人選手も強かったですので、危険とは思いません」
Q.フィットネス、今年新しく取り組んだものは?
飛野「とにかく毎回、足が動かなくなるまで走りました。 信頼できるフィットネストレーナーの指導に感謝しています。」
多くの記者の方に集まっていただきました。
■帝京大学
岩出監督
「前半もたつきましたが、後半は集中して攻撃できました。
次のゲームが一番大事だと考えているので、ここからの学生の頑張りを期待してます。
今日の試合は無理して外に放り過ぎたのをタマリバはよく対応されていました。
パスカットを狙ってる選手もいたので、後半は内を中心に攻めるよう指示したことが成功しましたが、
練習量の豊富でないなか、非常に努力される姿勢には敬意を表したいと思います。」
吉田主将
「前半、タマリバの上手いディフェンスに止められた点あり、攻撃を充分に展開させられませんでしたが、後半で変化対応できました。その対応力を東芝戦に向けて高めていきたいと思います。」
Q.対クラブのモチベーションは?
吉田主将
「次の試合があるので、試合勘を取り戻す意味でも、次を見据えた良い取り組みが出来たと思います」
Q. 一回戦でトップリーグと当たる組合せは望まないか?
岩出監督
「大学生の中でもレベルの差はあります。決してミスマッチとも思っていないですし、
充分に準備を重ねて真剣にラグビーに取り組んでいるクラブチームとの試合は敬意を表して闘わせて頂きました。
その点を必ずご理解下さい。
その上でトップリーグと闘う意義を考えるなら、次の東芝はトップリーグ一位と、
今度は逆に相手のレベルが非常に高いです。 選手権という定められた枠での試合なので仕方ないのですが、
トップリーグのどのあたりなのか、実感として判るレベルと試合を組み、勝てればまた上のレベルとプレーする、
という設定が学生の経験にとって望ましいのではないかと考えます。
実際の公式戦は、出稽古とは違い、試合としての意義がありますので、社会人と闘うという実感を持てる試合が望ましいです。」
Q.社会人と闘うモチベーション、準備は?
岩出監督
「試験もあり、今回の試合は練習も充分に出来ず、集まれれば集まる、というセッティングになりました。
中途半端に激しくすると無駄な怪我もしますので、フィットネス回復に努めました。次の試合は準備整えます」
吉田主将
「率直に楽しみです。自分も来年トップリーグ入りしますので、自分達の力がどれくらい通用するのか?ということを確認するのが楽しみです」
Q. 次の対社会人との試合への取り組みは出来たか? 今日の試合で収穫はあったか?
吉田主将
「タックルです。ひたむきにタックル行けていたと思います。 久しぶりの試合だったので、
100%のタックルは出来なかったですが。 通過点というより、目の前の敵には100%を出していき、
学生チャンピオンとして誇りを持って闘う、という気持ちでした」