TCL第3節 北海道バーバリアンズ戦観戦記
2013/10/08
東日本トップクラブリーグ第3節
神奈川タマリバ 35 ー 23 北海道バーバリアンズ
主将の西田は感極まって言葉をつまらせた。
「これほどまでに仲間を信頼できたことはない。」
「最高の80分だった。」と。
自信も足の痛みに耐えながら決して満足のいくプレーはできなかったが、
気持ちで凌駕し、80分間タックルをし続け、チームに勝利を呼び込んだ。
晴天に恵まれた北海道月寒競技場で、
神奈川タマリバ対北海道バーバリアンズのライバル対決が行われた。
昨シーズン2敗を喫しているバーバリアンズを1番のターゲットとして、
春からトレーニングを続けてきたタマリバは、
開始直後から気迫でバーバリアンズを圧倒する。
前半早々ゴールライン間際まで攻めこまれるも、
全員が一枚岩となったディフェンスでゴールラインを譲らない。
このピンチをPGの3点のみで凌ぐと、流れを一気に呼び込んだ。
CTB小林のロングキックとハイパントで効果的にエリアをとると、
敵陣深くまで攻めこむ。ゴール前で粘るバーバリアンズであったが、
タマリバの連続攻撃に対したまらずペナルティを犯す。
そのアドバンテージをもらい、SO田村がインゴールへキックパスを
試みると運も味方し、そのバウンドがWTB畑の胸に収まり、
見事な先制トライを奪った。
この日は、キックの応酬になることを予想し、チームの戦術も
キック中心に組み立て、エリアマネジメントで後手を取ることはなかった。陣地を取られなければ、勝てる自信があった。
田村、畑、小林、3人の巧みなキッカーを揃え、
常に敵陣で試合を運ぶことができたことが一番の勝因である。
先制トライから直後、再度敵陣深く入ると、HO石川の突破から、
PR岩下が見事なサポートを見せボールを受けると
そのままゴールポスト下に飛び込んだ。
このトライでチームは俄然盛り上がる。
チームを大黒柱として支える最年長41歳が、
この大一番で上げたトライに奮起しない者はいなかった。
この勢いはバーバリアンズのアタックも封じた。
CTB川崎のいぶし銀のタックル、FL川上の鋭い出足。
そして何より15人全員でのバッキング。
誰一人として足を止めることなく、ディフェンスでも優位にたった。
その後も2つのトライを重ね、タマリバのミスからトライを献上するも、
28ー10で前半を折り返した。
しかし、さすがに長年のライバルであるバーバリアンズも
このまま引き下がる気は毛頭ない。
気持ちを入れ直し後半開始直後から猛攻を仕掛けてくる。
タマリバはこれを真っ向で受け、両者一歩も譲らない時間帯が続いた。
この均衡を破ったのは、バーバリアンズ。後半11分にゴール前の
混戦から、No.8が抜け出し反撃ののろしをあげる。
続けて14分には50m近いPGを決めて10点差まで追い上げる。
しかしタマリバの集中力が切れることはなかった。
そして流れを変えたのはWTB畑の狙いすましたビッグタックル。
両者一歩も譲らない状況から、相手に水を指し、仲間を鼓舞するには
十分すぎる一撃であった。
相手ゴール前のスクラムからFKをもらうと、No.8井戸が
タップキックから速攻を仕掛け、それをサポートした
主将西田が勝負を決するトライをもぎ取った。
その後も最後まで全員が勝ちへの執着心を見せ、勝利を飾った。
文字通りチームが一つとなり、今シーズンのベストゲームを演じた。
若いチームにとって、これだけのゲームができたことは大きな収穫であるし、その潜在的な力を引き出してくれた好敵手に感謝したい。
問題は次節。もう後戻りは許されない状況において、
今回と同じレベルの高い集中力で試合に挑むことができるか、
タマリバとしての経験が少ない選手が多いチームにとって、
大一番を勝利で終えた後の最大の試練と言えるだろう。
神奈川タマリバ 35 ー 23 北海道バーバリアンズ
主将の西田は感極まって言葉をつまらせた。
「これほどまでに仲間を信頼できたことはない。」
「最高の80分だった。」と。
自信も足の痛みに耐えながら決して満足のいくプレーはできなかっ
気持ちで凌駕し、80分間タックルをし続け、
晴天に恵まれた北海道月寒競技場で、
神奈川タマリバ対北海道バーバリアンズのライバル対決が行われた
昨シーズン2敗を喫しているバーバリアンズを1番のターゲットと
春からトレーニングを続けてきたタマリバは、
開始直後から気迫でバーバリアンズを圧倒する。
前半早々ゴールライン間際まで攻めこまれるも、
全員が一枚岩となったディフェンスでゴールラインを譲らない。
このピンチをPGの3点のみで凌ぐと、流れを一気に呼び込んだ。
CTB小林のロングキックとハイパントで効果的にエリアをとると
敵陣深くまで攻めこむ。
タマリバの連続攻撃に対したまらずペナルティを犯す。
そのアドバンテージをもらい、
試みると運も味方し、そのバウンドがWTB畑の胸に収まり、
見事な先制トライを奪った。
この日は、キックの応酬になることを予想し、チームの戦術も
キック中心に組み立て、
田村、畑、小林、3人の巧みなキッカーを揃え、
常に敵陣で試合を運ぶことができたことが一番の勝因である。
先制トライから直後、再度敵陣深く入ると、HO石川の突破から、
PR岩下が見事なサポートを見せボールを受けると
そのままゴールポスト下に飛び込んだ。
このトライでチームは俄然盛り上がる。
チームを大黒柱として支える最年長41歳が、
この大一番で上げたトライに奮起しない者はいなかった。
この勢いはバーバリアンズのアタックも封じた。
CTB川崎のいぶし銀のタックル、FL川上の鋭い出足。
そして何より15人全員でのバッキング。
誰一人として足を止めることなく、
その後も2つのトライを重ね、
28ー10で前半を折り返した。
しかし、さすがに長年のライバルであるバーバリアンズも
このまま引き下がる気は毛頭ない。
気持ちを入れ直し後半開始直後から猛攻を仕掛けてくる。
タマリバはこれを真っ向で受け、
この均衡を破ったのは、バーバリアンズ。後半11分にゴール前の
混戦から、No.8が抜け出し反撃ののろしをあげる。
続けて14分には50m近いPGを決めて10点差まで追い上げる
しかしタマリバの集中力が切れることはなかった。
そして流れを変えたのはWTB畑の狙いすましたビッグタックル。
両者一歩も譲らない状況から、相手に水を指し、
十分すぎる一撃であった。
相手ゴール前のスクラムからFKをもらうと、No.8井戸が
タップキックから速攻を仕掛け、それをサポートした
主将西田が勝負を決するトライをもぎ取った。
その後も最後まで全員が勝ちへの執着心を見せ、勝利を飾った。
文字通りチームが一つとなり、
若いチームにとって、
問題は次節。もう後戻りは許されない状況において、
今回と同じレベルの高い集中力で試合に挑むことができるか、
タマリバとしての経験が少ない選手が多いチームにとって、
大一番を勝利で終えた後の最大の試練と言えるだろう。
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