【観戦記】TCL 第1戦 VS RKUラグビー龍ヶ崎
2013/09/10
まさかの敗戦だった。
ノーサイドの笛が鳴るまで、だれもが勝利を信じていた。
しかし、冷静に振り返れば負けるべくして負けた試合と言える。
崩壊したセットプレー、規律を失って連発する反則、
誰もが「負けるはずがない」と疑わなかった慢心。
これで神奈川タマリバは過去10年で最大の危機に直面することとなる。
クラブ日本一の座を譲ってから2年、復権を誓った今シーズン、
その覇権を再び取り戻すどころか、ライバルたちの背中が遠のく結果となった。
9月8日、タマリバの2013シーズン初戦が開催された。
会場となった茨城県たつのこフィールドでは、時より雨がぱらつき、
強い風が吹いていた。
風下を選択した神奈川タマリバ。
西田や近藤が試合前にチームをリスクマネジメントした通り、
これまでの失敗を教訓とした慎重な立ち上がりを見せた。
前半20分までは、風上を利用した相手に深く攻め込まれるも、不用意なペナルティは犯さず、
前に出る執拗なディフェンスを見せ、相手にゴールラインを譲らない。
そして、攻め急いだRKU龍ヶ崎が犯すミスやペナルティを
チャンスと見るや、敵陣深くに攻め込むと、
今シーズンの一つの武器であるモールを起点としてにトライを奪う。
続けて硬い戦術を見せるタマリバが、トライを追加し12-0、
一方的な試合を展開を予想させるには十分であった。
春シーズンのバタバタした印象を見せ続けたタマリバには合格点の立ち上がりであり、
後半勝負の印象が強いチームとしては最高のスタートを切った。
前半終了間際にRKUの見事な連続攻撃によりトライを奪われ12-7とするも、
風下のハンディキャップからすれば十分想定範囲内の失点と思われ、
後半にはさらなる攻勢を仕掛け圧勝する姿を誰もが信じて疑わなかった。
5点リードで迎えた後半、前半最後のトライをきっかけに勢いづいたRKUは、
風下ながらも一進一退の攻防を見せ、勝ちへの執念を見せる。
一方のタマリバは、優位な精神状態が慢心へと形を変え、
個々のプレーが怠慢で無責任なプレーへと変貌していくという、
トップチームとしてはあり得ない稚拙な状況に陥ってしまった。
その象徴的なシーンがスクラムだ。前半互角に組み合っていたそれは、
後半10分以降、すさまじいプレシャーを受けるようになり
被ターンオーバーや反則を連発してしまい、
風上の優位を生かすどころか、一気に試合そのものが劣性に陥ってしまう。
さらに、勝利を疑わない選手たちからは、その劣性から生まれる
焦燥感が見えてとれ、ブレイクダウンでの反則、
焦りからの危険なタックルによるペナルティを犯し、
すでに我を失った烏合の衆のごとく、主将西田が反省の弁を述べるように規律を失ってしまう。
反則から自陣に攻め込まれ、後半20分に密集からトライを許し、12-14とすると、
規律を失った集団は、それ以降敵陣に入ることもなく、ノーサイドのホイッスルを聞き
天を仰ぎ自らの愚行を後悔することとなった。
12-14。わずか2点差だが、その差は極めて大きく深刻だ。
規律、気迫、緊張。すべてにおいてそのまぎれもない明確な差が「負け」という結果に至った。
初戦を敗戦で終えたタマリバは、過去にない危機に晒されることになった。
しかし、この膿を初戦で吐き出せたことは不幸中の幸いかもしれない。
正念場を迎えた西田が率いる神奈川タマリバ。
次節のsharks戦でこの敗戦が今シーズンの飛躍的復活劇の序章となるか、
惨憺たる結末の始まりなのかが明白となる。
ノーサイドの笛が鳴るまで、だれもが勝利を信じていた。
しかし、冷静に振り返れば負けるべくして負けた試合と言える。
崩壊したセットプレー、規律を失って連発する反則、
誰もが「負けるはずがない」と疑わなかった慢心。
これで神奈川タマリバは過去10年で最大の危機に直面することと
クラブ日本一の座を譲ってから2年、復権を誓った今シーズン、
その覇権を再び取り戻すどころか、
9月8日、タマリバの2013シーズン初戦が開催された。
会場となった茨城県たつのこフィールドでは、
強い風が吹いていた。
風下を選択した神奈川タマリバ。
西田や近藤が試合前にチームをリスクマネジメントした通り、
これまでの失敗を教訓とした慎重な立ち上がりを見せた。
前半20分までは、風上を利用した相手に深く攻め込まれるも、
前に出る執拗なディフェンスを見せ、
そして、攻め急いだRKU龍ヶ崎が犯すミスやペナルティを
チャンスと見るや、敵陣深くに攻め込むと、
今シーズンの一つの武器であるモールを起点としてにトライを奪う
続けて硬い戦術を見せるタマリバが、トライを追加し12-0、
一方的な試合を展開を予想させるには十分であった。
春シーズンのバタバタした印象を見せ続けたタマリバには合格点の
後半勝負の印象が強いチームとしては最高のスタートを切った。
前半終了間際にRKUの見事な連続攻撃によりトライを奪われ12
風下のハンディキャップからすれば十分想定範囲内の失点と思われ
後半にはさらなる攻勢を仕掛け圧勝する姿を誰もが信じて疑わなか
5点リードで迎えた後半、
風下ながらも一進一退の攻防を見せ、勝ちへの執念を見せる。
一方のタマリバは、優位な精神状態が慢心へと形を変え、
個々のプレーが怠慢で無責任なプレーへと変貌していくという、
トップチームとしてはあり得ない稚拙な状況に陥ってしまった。
その象徴的なシーンがスクラムだ。
後半10分以降、すさまじいプレシャーを受けるようになり
被ターンオーバーや反則を連発してしまい、
風上の優位を生かすどころか、
さらに、勝利を疑わない選手たちからは、その劣性から生まれる
焦燥感が見えてとれ、ブレイクダウンでの反則、
焦りからの危険なタックルによるペナルティを犯し、
すでに我を失った烏合の衆のごとく、
反則から自陣に攻め込まれ、後半20分に密集からトライを許し、
規律を失った集団は、それ以降敵陣に入ることもなく、
天を仰ぎ自らの愚行を後悔することとなった。
12-14。わずか2点差だが、その差は極めて大きく深刻だ。
規律、気迫、緊張。すべてにおいてそのまぎれもない明確な差が「
初戦を敗戦で終えたタマリバは、
しかし、
正念場を迎えた西田が率いる神奈川タマリバ。
次節のsharks戦でこの敗戦が今シーズンの飛躍的復活劇の序
惨憺たる結末の始まりなのかが明白となる。
« 【結果速報】TCL 第1戦 VS RKUラグビー龍ヶ崎 | 【観戦記】9月29日(日) TCL第二節 YC&AC戦 観戦記 »