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【観戦記】TCL第6節 vs 駒場WMM戦観戦記

2013/11/06

東日本トップクラブリーグ最終節
11月3日 武蔵野陸上競技場
神奈川タマリバ 43-7 駒場WMM(前半24-0)
 
両者とも負ければ即シーズン終了。文字通り生き残りを賭けた一戦は、
 
これまで以上の高い集中力と気迫のぶつかり合いとなった。
 
前日の土曜日、千葉県某所で行われた練習でもタマリバは危機感と、
相反して、それを楽しむかのような躍動感にあふれ、
この決戦での躍進を予期させる充実した練習となった。
小橋川、川上が本番さながらのタックルを見せれば、
田村、羽生が絶妙の間合いでDFラインを突破する。
翌日の勝利を確信するには充分な内容だったと言えるだろう。
 
試合は、タマリバが序盤から優位に立つ。
この日も小林と田村のエリアマネジメントが冴えた。
ペナルティを序盤に連発する駒場に対しきっちりゴール前まで攻め込むと、
今シーズン大きな武器であるモールからトライを奪い先制する。
続けて再度ラインアウトモールからトライを奪い完全に主導権を握った。
 
 
ブレイクダウンにおいてもタマリバが優位に立ち、再三ターンオーバーをする。
駒場主将の加藤が、「これまでの試合で一番激しいブレイクダウンだった」と語るように
タマリバとしても今季一番の出来だったといっていい程、全員が気迫と集中力のこもった
プレーを見せた。
 
2トライを奪い、緊張がほぐれてくると、今度は一転、早いテンポの展開ラグビーで、
 
一気に勝利をつかみにかかる。
FB飛野のパントが「図らずも」絶妙なところに転がるなど、運も味方し、
常に敵陣で試合を運び、駒場に反撃のいとまを与えず、24-0と最高な形で前半を終えた。
 
しかし、冒頭にあるように駒場も負ければシーズン終了という危機的状況の中で、
 
後半開始直後から怒涛のアタックを仕掛ける。
何度もフェイズを重ね、FW、BKが一体となり何度も突破を図る
まさに「執念」という言葉がふさわしい。
10年近くクラブのトップとしてライバルであり続ける両チーム、
この20分間の攻防は、両者にとって意地と意地のぶつかり合いであった。
 
タマリバも「執念」のディフェンスでこれに応え、この時間帯にゴールラインを割らせることなく、
逆にターンオーバーからのカウンターアタックで、トライを奪い後半最初の得点を挙げる。
その後も駒場は果敢にアタックを仕掛けてくるが、最後まで数的優位を作らせない豊富な運動量と
簡単にボールを出させないブレイクダウンでの圧力で、駒場の前に立ちはだかり、
 
完全に試合を制した。
 
駒場に1トライを許すものの、タマリバも後半3つのトライをあげ
終わってみれば、大差での勝利となった。
 
主将西田が振り返る。
「初戦を負けてもう後がない状況となったが、高い緊張感の中でよくここまでこれた。
 シーズン当初から見違えるほどのレベルアップをしているが、まだまだ強くなれる。」と。
 
次の舞台は11.17秩父宮、VS北海道バーバリアンズ。
より高いレベルの攻防が演じられるだろう。
 
あと2週間。さらに集中力を研ぎ澄ます。

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