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八幡平遠征観戦記

2012/07/15

【八幡平遠征結果】
14日(土)
vs宮城県選抜
75-17(前半33-12)

15日(日)
vs秋田ノーザンブレッツ
21-40(前半14-12)


秋田ノーザンブレッツ戦のハーフタイム、
「勝利」が一瞬見えた。
春シーズン、タマリバクラブは負けに負けを繰り返していた。
だから、「勝利」に届くか届かないかの瀬戸際に立った時、妙に胸が高ぶった。
「俺たちのラグビーが通用している」「楽しい」
そうだ、この感覚だー

今年からバイスキャプテンを務める西田剛は感じていた。
かつて赤黒のジャージを纏い国立を駆け回ったあの感覚。

春シーズン最終戦。八幡平遠征。
タマリバが欲していたものはとにかく「勝つ」こと。
土曜日の宮城選抜戦の勝利の直後、タマリバにはユルい雰囲気が流れた。
笑顔の選手もいた。

こんな試合内容でいいと思っているのか?
こんな内容で日本選手権で戦えるとでも思ってるのか?
こんな内容で満足している選手がいるなら今すぐ辞めてほしい。
単純にそう思った。

でも、それをあえて口にして、罵声を浴びせられたのは富野ヘッドコーチだけだった。
 

夜の全体ミーティング。
タマリバにとっては、メンバーを集め意識を統一させられるまたとないチャンス。

西田は続けた。

テーマは「勝つ」
春シーズンやってきた「REVIVE」を体現させることしか今の我々にはできない。
でもそれができれば必ず勝てる。
タマリバのキーマンはPR鈴木とLO野口。
この二人の仕事量で試合の勝敗が決まる。新人二人にあえてプレッシャーを与えた。
舞台は整った。
 

試合当日。
CTB飛野、羽田、FL笹井、そして中村凸が合流。中村凸の八幡平参戦は実に2006年以来。
SOは海外留学から帰ってきた宮原。

もちろん一度もチーム練習なんてできていない。
共通するのは我々はタマリバであるということ。
タマリバはいつの時代もそうやって勝ってきたはず。

試合前MTGで2006年度日本選手権の試合を見た。
このイメージだ。

前半開始。
秋田の連続攻撃に受け続けノーホイッスルトライを許す。
強く大きな相手に勝つには、何が何でも先制点を取りにいかなければならないのに。
でも、今日のタマリバはいつもとは違った。すぐにWTB畑がインターセプトでトライ。
何度もインゴールに入られたけど、しつこくしつこく粘った。

前半を終えて14-12。
キャプテンが言った。
「ようやく楽しいラグビーができる時間がきた。」
胸が高ぶる。震えた。

後半35分まで21-26で食らいつくも、結果は21-40で完敗。
相手はトップイースト、秋田ノーザンブレッツ。
今年のタマリバの戦績を鑑みれば、健闘といったところか。
試合後、笑顔の者がいれば、泣く者も。
この試合を受けて何を思うかは、それぞれあっていいと思う。
現に通用したプレーも数多くあったのだから。
笹井のDFなんかはほんとに良かった。野口もよくバッキングにいっていた。

しかし、今シーズンの目標は「学生王者に勝つ」こと。
時間がない。
勝つために何が必要か。
どんな練習をしていくべきか。
考え抜かないといけない。今のままでは絶対にダメなのだから。

常に高い理想と目標を持って、勝つために知恵を振り絞り、
今の自分・チームに満足することなく、決戦のその日まで成長し続けること。

全ては「ありえないこと」を起こすために。
「伝説」を残すために。

「本気」が足りない。目標は明確。
やるしかない。

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