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観戦記 日本選手権1回戦 対帝京戦

2011/02/09

■観戦記  帝京大学 vs タマリバクラブ

日本選手権一回戦。 我々の一年を懸けてきた大学王者への挑戦。

「一人一人が責任もってタックルに行けました。何度でもタックルに行けました」
試合後の記者会見で、記者から「この試合で満足出来た点は?」と尋ねられた飛野主将が語った言葉。 

今季のタマリバが生命線としたタックル。この試合も北瀬が、西澤が、タマリバ全員が魂を込め、
自分の存在全てを呈して帝京大学が誇るFW陣に、快速のBK陣にタックルし続けた。

実力差を乗り越えるべく、ゲームプランを練ってきて真向から組み合ったタマリバに対し、
帝京大学はハーフタイムでプランを修正し、自分達の強いポイントで勝負を進める。

タマリバの全身全霊を最大のリスペクトで迎えるべく、手を抜くそぶりすらない帝京大学。

圧巻だったのはゲームは決まり、時間の終わりを告げるホーンが鳴ってから。
その時点でボールを蹴り出せば終了の局面。 帝京大学はその選択を採らずに攻め続けた。
一方、タマリバも最後に一矢報いるべく、渾身のターンオーバー後、攻撃に回る。

5分43秒続いたロスタイムは遂に、帝京大学のトライで終局を迎えた。

試合は74-3と大学王者の圧勝で終わった。 点差こそ大きく開いたものの、
点差を感じさせない充実した試合を作り出した両チームには、観客より大きな拍手が贈られていた。



<試合経過>
前半4分 タマリバがペナルティを得て帝京陣10m付近からPGを狙うが届かず、
先制の機会を逸すると、帝京大学はタマリバ陣内へ攻め込む。
タマリバボールのラインアウトからこぼれたボールを大きく右に展開。
CTB南橋-FB竹田とつなぎ、最後にWTB伊藤が右隅にトライ。(G失敗 5-0)

10分 帝京ボールラインアウトから、左ラインにFLツイがラインブレイク。
タックルを弾き飛ばした上でCTB黒川にパス、40m走りきってトライ。(G成功 12-0)

18分 帝京大学はタマリバボールのラインアウトをターンオーバー、
厳しい縦攻撃をタマリバもタックルで防ぐが、最後にNo.8柴田がトライ。 (G成功 19-0)

34分 連続攻撃で帝京のペナルティを誘ったタマリバはFB遠藤がPGを決め、19-3と追いすがる姿勢を見せる。

前半までは帝京の出方を研究してきたタマリバの防御に、有効な攻撃を重ねられず3本のトライに終わったが、
後半に入ると帝京大学はゲームプランを修正。比較的ポイントに近いエリアでの縦突破からのショートパスを多用し、
タマリバ防御ラインを粉砕にかかる。

後半2分、タマリバゴール前でモールを押し込み、NO.8柴田が押さえこんでトライ。
6分、タマリバボールのスクラムを帝京がターンオーバーし、すかさず右に展開。
SO森田が切れ込んでトライを挙げると、その後はスクラムを圧倒的に支配。 
FLツイを中心とした強力なFW陣によって出来たラインの切れ目にSO森田が
コントロールするBK陣が走り込む展開で、後半は合計9本のトライを重ね、74-3と勝利をおさめた。








 

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