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2010/5/29 vs 横河電機

2010/05/31

 梅雨を思わせる曇り空の下、今春3試合目となる対外試合、対横河戦が
武蔵野市の横河電機のグランドで行われた。
体格とパワーに勝る相手にどのような戦いぶりを見せてくれるのか、また、
タマリバのスタートの15人のうち7人の今期新加入選手たちがいかにタマリバの
ラグビーを体現するまか、今シーズンを占う1戦である。
タマリバ、横河共に若手中心のメンバーで、ゲームはめのぐるしく主導権が
入れ替わる戦いとなった。

 前半開始早々、タマリバのペナルティからゴール前ラインアウトのピンチを
招き、重量に勝る横河FWのもーるからあっさりとトライを献上する。(0-5)
このまま主導権を取らせたくないタマリバも、接点に対する集散の早さと、
素早い反応によるディフェンスで徐々にペースを握り始めた。
とくに光ったのが、今期さらに凄味を増した、CTB羽田のタックルだ。
前半20分までに3度のビックタックルを繰り出し、横河のアタックを寸断。
攻勢に転じる大きなきっかけを作って見せた。
アタックでも、いずれも新加入のSO中崎の飛距離のあるキックを武器に敵陣に
迫り、SH田村、WTB牧野、を中心に素早い展開を見せ、CTB遠藤、WTB福田の
キレある動きから何度もラインブレイクを見せた。
そして、前半25分、早い展開から横河ゴール直前まで迫り、最後はラックサイド
からFWが力でトライを奪った。(7-5)
その後もしつこいディフェンスと、早い展開で、タマリバペースで試合は進んだ
が、一瞬の隙から横河のカウンターアタックでトライを献上してしまい、前半は
7-10で折り返した。

 十分に戦える自信を得たタマリバは、後半開始早々かに攻勢に出る。
前半と同じく得意の早い展開に持ち込むと、PR石川やこの日はLOで出場の房前の
突進で大きくゲインをし、最後は大きく左に展開して、WTB牧野が左隅にトライ
を奪うという理想的な展開を見せ、リードを奪い返す。(14-10)
さらにたたみかけたいタマリバだったが、タマリバの見せ場はこれが最後と
なってしまった。

 体格差のある相手とのコンタクトで、思いのほか体力を消耗していたタマリ
バンの動きが徐々に鈍くなり、一方、フレッシュなメンバーを後半に入れ替えて
きた横河のBK陣がスピードのあるアタックで、猛攻を仕掛けてきた。
最後は力尽きて残り20分で3つのトライを献上し万事休す。(14-29)

 今回の試合も、後半10分以降のスタミナが課題となってしまったタマリバ。
体格差のある相手に対していかに80分間戦い続けるスタミナを作り上げて
いくのか。
日本選手権一勝を目標に掲げるからには、どうしても越えなければいけない
壁である。

 試合後の羽田選手はこう語った。
「まだまだ選手全員が本気になりきれていない。
本気で戦いに行くために、身体も大きくしなきゃいけないし、もっと走れる
ようにならなきゃいけない。
時間が無いなんて言い訳にできない。
一人ひとりが寝る時間も惜しんででも本気で勝負にいって、やっと勝てるか
勝てないかの相手。
それを乗り越えてクラブの底力を見せてやりたい。」

 後半10分の壁、2年前の日本選手権、対早稲田戦でもその壁を感じた選手は
多かったはず。
その悔しさをもう一度思い出して、気持ちを新たに次のステップへと踏み出し
てほしい。 (文責 石橋章匡)

 

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