Under vs Over 30 Match 【総括】
2008/08/25
昨年に続き今年は2度目の開催。
30歳を区切りに、年長者と若者が対戦する。
Over30には現役とOBが入り混じり、フィットネスにばらつきがあるが、長年一緒にタマリ
バを創ってきた熱い想いは未だに共有している。
一方Under30は言わずもがな、現在タマリバを支えるレギュラーメンバーたち。
試合は20分×2本+15分×2本=70分という変則で行われた。
Over30チーム
試合開始30分前、ロッカールームに懐かしい顔が集まる。
アップ不足による怪我が懸念されるが、試合前に上げ過ぎてもスタミナ切れは必至。
足に摺り込むサロメチールの匂いが、懐かしさを増す。
対するUnder30
対照的に1時間前から、別広場での入念なアップを行い、通常のゲーム同様の準備で
試合に臨む。
12:15ノキックオフ
1stクォーターの終盤まで試合は動かなかった。
むしろOverが有利に試合を運ぶ。
しかし17分、23分、UnderWTB大松直人が快速を活かしてそのままトライ。
0-5となる。
Overも早速返す。
2nd開始早々、FL丹羽雅彦がタックルを引きずりゴールラインまで一直線。
ゴールも決まって7-10と追随する。
しかしここからUnderが引き離しにかかる。
PR石川悠久、SH鈴木耕太郎、SO宮原克典がトライし、12-36。
その後55分には26歳ながら助っ人でOverにて出場した、前主将桑江崇行のトライ。
ゴールも決まり19-36と追い上げる。
だが炎天下でのOverの追い上げもここまで。
63分、66分とUnderWTB大松が連続トライ。
終わってみれば結果は19対50とUnderチームの完勝。
Underでは、現役主将・副将の活躍やハーフ団のゲームメイクは言うまでもないが、
新人WTB大松の4トライや、2年目PR石川の快走による活躍が見られた。
春シーズンの複数の試合でも見慣れた勇姿だが、秋の公式戦を前に頼もしい限り
だ。
Over側も、LO北瀬のタックル、No.8丹羽の突進、SO田中のDFを切りラインを動かす
パスワークなどをはじめ、現役に引けをとらないプレーが随所に見られた。
同年代としての贔屓目を差し引いても、個々のプレーでは、かつての名選手達に分が
あったのではないか。
とは言え、ラグビーが個人技の優劣による競技ではなく、団体競技であり80分間を通
じたスコアによる勝敗である以上、かつて鳴らしたロートル集団は持久力の衰え著し
く、兜を脱がざるを得なかった。
2000年にスタートしたタマリバは、来季で創部10年目を迎える。
創設期メンバーのうち現在もプレーを続ける者は限られるが、PR岩下剛史や、元主
将FL野村能久など、未だプレー面・精神面の支柱を担う者もいる。
LO北瀬正志の復帰にも期待したい。
また、タマリバのプレーからは一旦離れても、各出身大学で後進の育成に活躍する者
も少なくない。
これまで一人ひとりのタマリバンが、長年のラグビー人生の中で培ってきたプレーと理
論。
ラガーマンとしての意地と誇り。
そしてノーサイドの精神。
そういった歴史と蓄積を各人が持ち寄り、再び燃焼させ、若いラガーマンに継承する。
そんな場を次年度以降も年に1回、設けていきたい。
この日試合終了とともに、Underのフィフティーンが花道をつくり、Overも返し、笑顔と
握手で締めくくった。
(タマリバクラブ代表 高橋清貴)
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