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Ready for Tough Choice!

【Ready for Tough Chice!】腰部のケア!

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皆さん、こんにちは。
Ready for Tough Choice!
2回目の更新でございます。
 

5月19日(日)は、タマリバの今シーズン最初の試合でしたね。
選手の皆さん、お疲れ様でした。
 
その試合前日の5月18日(土)の練習は、
シーズン初戦に対する選手の熱い気持ちが伝わってくる練習でした!
 
 
この日は、試合前日ということで
いつもより念入りにクーリングダウンを行いました。
 
いつもならばジョギングしてストレッチ、ですが…
どう見てもダウンには見えないこんな光景が。
 

  
「えっ?ダウンなのに体幹トレーニングするの?」
と思った選手も多かったかもしれませんね。
実際そんな声が聞こえてきましたが笑
 
トレーナーは単に体幹の強化を目的としてこのメニューを組んだのではありません。
今日はダウンで体幹トレーニングを行った意図を明かしたいと思います。
 
 
 
ポイントは、【相反神経支配】です!!
なんじゃそりゃ、ですね。
難しい言葉が出てきましたが最後まで読んでくださいね。
 
 
これは、人間の身体に備わる様々な「反射」機能の一種です。
 
例えば、「膝蓋腱反射」をご存じですか?
イスに座って膝を曲げた状態で、膝のお皿の下部(膝蓋腱)を強く叩くと
無意識に膝がピーンと伸びる、というやつです。
確か中学校で習ったはず。
この現象は、「伸張反射」という反射により起ります。詳しくは割愛。
 
 
本日のポイントとなる相反神経支配とは、
簡単に言うと…
筋肉が収縮すると、その拮抗筋は弛緩する」というメカニズムです。
「相反抑制」とも言います。
 
このメカニズムは何のために存在するのかというと、
例えば上腕二頭筋(力コブ)を収縮させるときに、
もし反対側の上腕三頭筋(二の腕)にも一緒にガチガチに力が入ってしまったら、
三頭筋が邪魔して二頭筋のパワーを最大限に発揮できません。
 
そうならないよう、ある筋が力を発揮するときは
反対側の筋はリラックスしておくよう調整されているのです。
うまくできてますね!
 
 
 
この日ダウンで行った体幹トレーニングには、
この反射を利用して、
腹筋を意識的に収縮させることで
腰部の筋肉をリラックスさせようというねらいがありました。

 
相反神経支配を利用するには、
なんとなく腹筋をするのではなく、
意識的に腹筋を収縮させることが重要です。
 
 
メニューはプローンサポート、サイドサポート、
膝を抱えたクランチの姿勢で腹筋随意収縮(↓)!



その後は、いつもよりも体幹まわりを多めにストレッチ。 
荻選手をアップ!
 


 


あ、まじめにやってない笑

 
 
  
相反神経支配を利用したテクニックは、
拮抗筋にアプローチするため、
柔軟性を高めたい、筋緊張を緩めたい部位そのものを痛めている、
という場合により効果を発揮します。
(腰だけでなく、大腿四頭筋、ハムストリングにも効果的!)
 
 
本日紹介したこの方法は、
身体のケアをするためによく用いられる
ストレッチ、マッサージ、筋膜リリース、など
外部の刺激による受動的な方法に対し、
 
身体の内部の神経作用を利用した能動的な方法です。
 
 
腰痛持ちの選手が多いため、少しでも腰部の緊張を和らげて
試合に臨めるよう!
腰痛持ちでなくても、コンタクトスポーツであるラグビーは
腰に大きな負担がかかります。
練習前後だけでなく、様々な方法で、日ごろのケアが必要です!



 
意図を知ると、取り組みに対する意識が変わる!
 
トレーナーが提示するメニューの意図について
限られた練習時間内でどうしても伝えきれないこともあるので、
今後もこの場を使って伝えていけたらと思います。
 
最後まで読んでいただきありがとうございます。
以上、Ready for Tough Choice!でした。
 

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