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YC&ACセブンズ観戦記

2013/04/10

【YC&ACセブンズ観戦記】

今年で第54回目を迎えた歴史あるYC&ACセブンズ。
この日の予報は関東地方は嵐の予定だった。前日の夜、横浜では洪水警報が出るほどの大雨。
さらに当日の朝7:00の段階でも暗雲がたちこめ、雨が降っていた。

しかし、一回戦第一試合が近づくにつれ、天候が回復し始める。
暗雲は強風に流され横浜上空から消え、9:00の段階では春の陽気漂う快晴となった。
ただ強風だけは残っていた。この強風がのちにゲームを左右させた。

タマリバの一回戦はVS早稲田大学
試合開始早々タマリバのリズムで攻め続ける。敵陣ゴール前まで迫ったところでペナルティを犯してしまうと、
ここで一気に切り替えされる。
早稲田はタマリバの反則からチャンスをつかんで2トライを連取するなど学生の若くてフレッシュな力を発揮する。
嫌な展開になりかけたが、前半終了間際、羽生が相手のミスマッチを的確に突き、14-19で前半を折り返す。
後半、開始早々タマリバは早稲田ディフェンスを翻弄し、19-19の同点に追いつく。
残り三分、ここでタマリバの練習に参加していた早稲田の荻野岳志(先理3=神奈川・柏陽)が華麗なパスさばきから流れを作る。
勝ち越しを許すと試合は早稲田ペースに。続けざまにこぼれたボールを拾われ独走トライを決められる。さらに再び荻野にもインゴールを破られ19-40でノーサイドを迎えた。


コンソレーションに回ったタマリバの一回戦は慶応義塾大学。
立て続けに2本トライを決め優位に試合を展開するが、慶応義塾も黙ってはいない。
フィジカルとスピードで優位に立ち、トライを返す。ここで今季から本格的にタマリバセブンズに参戦を決めた
安部が額から流血するほどのハードタックルをお見舞いする。
最終的にタマリバが19-14で慶応義塾大学を下し、コンソレーション準決勝へコマを進めた。


コンソレーション準決勝のVS中央大学戦は劇的な幕切れだった。
竹山の変幻自在のステップとパスダミーからゴール前まで迫ると飛野がハンドオフで相手を外して先制する。
その後は中央大ペースとなり7-12で前半を折り返す。
後半中央大が独走トライを決めるが、福田が懸命に戻り真ん中にトライをさせない。
逆にその福田が相手DFの足が止まっているところのギャップをうまく抜け出し、60mを独走すしてゴール真下にトライ。
14-17で後半ロスタイムへ突入した。
オフロードパス、狭いエリアをタッチフット間隔でガチャガチャとボールをつなぎまくり攻め続けるタマリバ。
会場から「タマリバ頑張れ!」「タマリバすごいぞ!」と歓声が起こりはじめた。
どれだけボールを繋いだか、またもや福田がスペースを見つけ相手DFのライン裏へ抜け出す。
しかし、必死で中央大DFも戻る。そこで福田に羽生がベストクロスで走りこんだ。
完全に抜け出した羽生が相手DFをギリギリ振り切りゴールポスト真下に飛び込む。
コンバージョンも決め、19-17で大逆転勝利となった。


コンソレーション決勝 VS 日体大戦前


「これまでコンソレーション決勝には何度か進出してるが、決勝でいい試合したことが一度もない、
いつも惨敗だ。今年はいい試合、かっこいいやつやろう」

その言葉通りの展開となった。
前半タマリバはノーチャンス。しかしここでも日体大のトライを真ん中にさせない執念の戻りがあった。
0-17で前半を折り返す。例年通りか・・・そんな感覚が観客席からみていても感じた。

後半から入った、高村、福田、安部がゲームの流れを変える。
またもや福田が抜け出す。竹山も1on1で相手を置き去りにする。
1トライ返した直後、交代で入った高村が相手ボールをインターセプト。そのまま40mを走り切り、ゴール真下にトライ。
これが流れを一気にタマリバに引き寄せた。
後半終了間際には井戸がゴール左中間に飛び込み逆転トライを決める。

後半残りノータイム。日体大ボール。日体大は必至で攻める。クラブに負けるわけにはいかないと。
しかし、ここで最後の仕留めを行ったのも交代で入った安部であった。
ハードタックルで相手ノッコンを誘いノーサイド。19-17。

神奈川タマリバクラブとして大きなセブンズ大会で初めてコンソレーションの優勝を飾った!

福田主将は37歳。
チームの平均年齢は33歳。
オッサンでも日々の積み上げと鍛錬で学生にも負けない試合ができる。
もちろん全員フルタイムで働きながらのラグビー。
タマリバの伝統の日本一キツイ、タッチフットラグビーが通用することを見せつけた大会であった。
またタマリバの存在意義を、そしてクラブの意地を見せつけた大会となった。

これからも面白いラグビーを追及して、タマリバにしかできないラグビーを展開したいと思います。



※番外編※
試合後のファンクション。
福田セブンズ主将(脳震盪で英語を忘れたらしい、ほんとはペラペラ)の代わりに英語スピーチをする宮原選手。
会場の笑いを誘いまくりでした。しかし最後は福田主将がしっかりおいしいところをもっていきました。


※写真は早稲田大学ラグビー蹴球部さん、北海道バーバリアンズ勝手に応援ブログさんから戴きました。









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