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【Scene Tamariva】5月26日(日)[Scene Tamariva !]

投稿日時:2013/05/28(火) 22:17

皆様こんにちは。
5月26日(日)のScene Tamarivaをお届けします。



本日は学習院高等科のグランドをお借りしての練習でした。

昨日に続き、ブレイクダウンの精度にこだわります。
キャリアのダウンボールについて、ダイナミックプレイスかロングリリースを選択するか、
状況に応じて適切な選択ができるように、体にしみこませます。


連続フルコンタクトATDFでは非常に盛り上がりを見せました。

全員熱くなり、プレーも激しくなります。
激しいプレー、痛いプレーはラグビーの醍醐味のひとつでしょう。


こちらは突進する中村凸元主将。
タマリバの魂を伝えるため、からだの動く限りグランドで漢の背中を見せ続けます。
かっこいいですね!


さて、この日はU-20 日本代表の遠征に帯同していた伊藤TRが帰ってきました。
共に帯同したサントリーのスタッフに大きな刺激をうけ、大きな声で檄を飛ばしていました。
伊藤TRこれかもよろしく!


6月からはゲームが多く入ってきます。
一つ一つの練習を大切にし、頑張っていきたいと思います。

以上、5月26日(日)のScene Tamarivaをお届けしました。







【Scene Tamariva】5月25日(土) [Scene Tamariva !]

投稿日時:2013/05/27(月) 23:43

皆様こんにちは。
5月25日(土)のScene Tamarivaをお届けします!
この日は保土ヶ谷ラグビー場での練習でした。

先週の芦屋クラブ戦で出たブレイクダウンの課題についての練習からスタートします。
本日も中丸アナリストがビデオカメラを構え、選手の動きを分析します。

ブレイクダウンの精度はタマリバの速いテンポでのアタックの生命線。
一ミリでも遠くへ、少しでもきれいに、ダウンボールを心掛けます。


続いてはタックル練習!
肩を当てて相手を倒したらすぐにボールに働きかける。
一連の動きを体にしみこませます。

※久しぶりの参加の飛野選手(左)と西澤選手(右)


続いてはDFアジリティドリル。

写真左は本日参加の守屋選手。23歳でラグビーを始めた異色のラガーマン。現在26歳。
少しでもうまくなりたいとタマリバの練習に参加します。



最後はタッチフット&フィットネス。

マオ選手も復帰に向けて徐々にハードなワークに取り組みます。怪我明けの小橋川選手も元気に走り回ります。



タッチフットの合間に息つく暇もなくフィットネス。田村選手は走り方がきれいです。


チームトークで確認します。大切なのは早くセットすること。
スーパー15のチームがそこにこだわっているのに、タマリバがそこにこだわらなくてどうする!





31歳の誕生日を迎えた加来選手。タマリバ歴はピコさんに続く長さ。


こちらは恒例ともいえる飛野vs西澤のやりあい。けんか。二人ともすぐにヒートアップします。



季節が一気に進みグランドは夏まっさかりです。
暑さにまけず良い練習を積み重ねていきたいと思います。


以上、5月25日のScene Tamarivaをお届けしました。




※最後はピコさんと石橋ジュニアでお別れします※











【Ready for Tough Chice!】腰部のケア![Ready for Tough Choice!]

投稿日時:2013/05/24(金) 11:09

皆さん、こんにちは。
Ready for Tough Choice!
2回目の更新でございます。
 

5月19日(日)は、タマリバの今シーズン最初の試合でしたね。
選手の皆さん、お疲れ様でした。
 
その試合前日の5月18日(土)の練習は、
シーズン初戦に対する選手の熱い気持ちが伝わってくる練習でした!
 
 
この日は、試合前日ということで
いつもより念入りにクーリングダウンを行いました。
 
いつもならばジョギングしてストレッチ、ですが…
どう見てもダウンには見えないこんな光景が。
 

  
「えっ?ダウンなのに体幹トレーニングするの?」
と思った選手も多かったかもしれませんね。
実際そんな声が聞こえてきましたが笑
 
トレーナーは単に体幹の強化を目的としてこのメニューを組んだのではありません。
今日はダウンで体幹トレーニングを行った意図を明かしたいと思います。
 
 
 
ポイントは、【相反神経支配】です!!
なんじゃそりゃ、ですね。
難しい言葉が出てきましたが最後まで読んでくださいね。
 
 
これは、人間の身体に備わる様々な「反射」機能の一種です。
 
例えば、「膝蓋腱反射」をご存じですか?
イスに座って膝を曲げた状態で、膝のお皿の下部(膝蓋腱)を強く叩くと
無意識に膝がピーンと伸びる、というやつです。
確か中学校で習ったはず。
この現象は、「伸張反射」という反射により起ります。詳しくは割愛。
 
 
本日のポイントとなる相反神経支配とは、
簡単に言うと…
筋肉が収縮すると、その拮抗筋は弛緩する」というメカニズムです。
「相反抑制」とも言います。
 
このメカニズムは何のために存在するのかというと、
例えば上腕二頭筋(力コブ)を収縮させるときに、
もし反対側の上腕三頭筋(二の腕)にも一緒にガチガチに力が入ってしまったら、
三頭筋が邪魔して二頭筋のパワーを最大限に発揮できません。
 
そうならないよう、ある筋が力を発揮するときは
反対側の筋はリラックスしておくよう調整されているのです。
うまくできてますね!
 
 
 
この日ダウンで行った体幹トレーニングには、
この反射を利用して、
腹筋を意識的に収縮させることで
腰部の筋肉をリラックスさせようというねらいがありました。

 
相反神経支配を利用するには、
なんとなく腹筋をするのではなく、
意識的に腹筋を収縮させることが重要です。
 
 
メニューはプローンサポート、サイドサポート、
膝を抱えたクランチの姿勢で腹筋随意収縮(↓)!



その後は、いつもよりも体幹まわりを多めにストレッチ。 
荻選手をアップ!
 


 


あ、まじめにやってない笑

 
 
  
相反神経支配を利用したテクニックは、
拮抗筋にアプローチするため、
柔軟性を高めたい、筋緊張を緩めたい部位そのものを痛めている、
という場合により効果を発揮します。
(腰だけでなく、大腿四頭筋、ハムストリングにも効果的!)
 
 
本日紹介したこの方法は、
身体のケアをするためによく用いられる
ストレッチ、マッサージ、筋膜リリース、など
外部の刺激による受動的な方法に対し、
 
身体の内部の神経作用を利用した能動的な方法です。
 
 
腰痛持ちの選手が多いため、少しでも腰部の緊張を和らげて
試合に臨めるよう!
腰痛持ちでなくても、コンタクトスポーツであるラグビーは
腰に大きな負担がかかります。
練習前後だけでなく、様々な方法で、日ごろのケアが必要です!



 
意図を知ると、取り組みに対する意識が変わる!
 
トレーナーが提示するメニューの意図について
限られた練習時間内でどうしても伝えきれないこともあるので、
今後もこの場を使って伝えていけたらと思います。
 
最後まで読んでいただきありがとうございます。
以上、Ready for Tough Choice!でした。
 

【Scene Tamariva】5月18日(土)[Scene Tamariva !]

投稿日時:2013/05/18(土) 22:50

皆様こんにちは。
5月18日(土)のScene Tamarivaをお届けいたします。

本日は辰巳グランドでの練習でした。
明日の試合に向けてメンバーも気合がはいります。
まずはアップの様子から!


続いて練習はDF練習へと進みます。

今シーズン練習参加頻度に比例してパフォーマンスが上がってきている野口選手と加来選手。
明日の試合でも持ち味を出してほしいです!


チームトークで確認するメンバー。この日は試合前だけあって練習参加人数も多く盛り上がりました。
連続DFについてアツく語る近藤FWリーダー(写真・右)



しっかり肩を当ててDFし相手を仰向けにします。


試合前なのでスクラムとラインアウトも確認します。

タマリバのプロップといえばピコさん!今年も最前線で踏ん張りつづけます!
「まだまだ若いもんには負けん」と関西弁で語るピコさん!明日の試合もお願いします!


BKはラインアタックの練習です!高速展開ラグビーを見せつけることができるか!

キーマンはやはり西田主将、田村副将のハーフ団でしょう!



最後はタックル練習をして士気を高めます!


皆様、明日の試合をご期待ください!!



※本日はOBタッチフット大会でした※
本日参加してくれたOBは・・・

タマリバのマット・フィールドこと小泉康治さんとタマリバの財務大臣こと小西康哉さん!
2人とも良い汗を流し、楽しそうにグランドを駆け回っていました!


さらにはOGも!!

昨年まで在籍していた木村TRも顔を出してくれました!
おかわり選手と田村選手、顔がニヤけていますね。

次回のOBタッチフット大会にはより多くのOBが参加し、
現役に刺激を与えてくれることでしょう!皆様お待ちしています!

以上、5月18日(土)のScene Tamarivaをお届けしました!



【主将・西田剛】北風の只中に、白雪踏んで・・・[Scene Tamariva !]

投稿日時:2013/05/14(火) 23:26

「北風の只中に、白雪踏んで・・・」

言わずと知れた早稲田大学ラグビー蹴球部部歌「北風」のワンフレーズである。

2013年1月14日(月)
成人の日の首都圏は大雪に見舞われた。深夜に振り始めた雨は明け方に雪に変わった。
この日のタマリバの練習は上井草グランド。
練習開始の13:00には上井草グランドは一面銀世界となっていた。




前日の2013年1月13日(日)
夕闇迫る熊谷ラグビー場。

神奈川タマリバクラブは六甲ファイティングブルに敗れた。
クラブに日本選手権枠が与えられてから初めて二年連続で出場権を逃した。



ノーサイドのホイッスルと同時にタマリバメンバーはそれぞれの想いが胸にこみ上げてきた。
ほとんどのメンバーが泣いている。それだけこのクラブに一年間をかけてきたのだ。
当時主将の飛野はベンチ前の挨拶を終えると共に熊谷の枯草に泣き崩れた。
これまでタマリバを支えてきた主将経験者の井戸と中村凸が駆け寄り、声をかける。
それでもその嗚咽と涙は止まらない。

その光景を
「見れなかった」と語る者がいた。

その男の名は西田剛。現タマリバクラブ主将である。
どこかに次は自分がその立場になるのかもしれないという自覚があったのかもしれない。

西田はこの六甲戦についてこんな話をしている。

「正直、不安はあったが負けると思っていなかったし、負ける準備ができていなかった。」

ファンクションを終え、すっかり暗くなった熊谷ラグビー場のメインスタンド前に
タマリバの幹部陣が集合した。
最後の全体集合を終えたばかりの前キャプテンの飛野が絞り出すように切り出す。

「次のキャプテンは西田にやってもらいたい」

数十秒の沈黙が続いた。
熊谷の冷たい風が吹き付ける。誰も言葉を発さない。しかしそこにいた全員が暗黙の了解を示していた。
西田はこんなことを考えていた。

「ここまで続いてきたこのタマリバをなんとかしたい」

帰りの電車で、西田は早稲田大学の後輩に次々と電話をかけていた。
タマリバという組織を背負っていけるか、正直不安はあった。
しかしこのチームを引っ張っていけるのは自分しかいない。
西田はこの瞬間から次のシーズンに向けて動き始めた。誰よりも早く動き始めた。



話を戻そう。雪の上井草である。
学生時代の苦楽を誰よりも見てきた上井草グランドである。
偉大な先輩たちの汗と涙がしみこんだ「聖地上井草」。
その上井草が何年かに一度見せる雪化粧。

西田はこのグランドに立った瞬間うまく自分をコントロールできたのだという。
タマリバというよりもラグビーに向き合えたのだ。



大雪の中、西武新宿線は辛うじて動いている。
13:00の練習開始の10分前。徐々に人が集まり始めた。
ほとんど来ないんじゃないかと思っていた。それでも本物のラグビー馬鹿達が集まってきた。

前日の試合で足を負傷し歩くのもままならない羽生。
登録外メンバーの為、前日の試合には参加できずスタンドから声援を送った近藤。
懸命に選手をサポートしてくれた、マネージャー、トレーナー陣。

雪の中、トレーナー含め全員でタッチフットをした。15名弱で約二時間。
本当なら1週間後に迫った全国大会決勝の為の練習になるはずだった。
雪で思うように動くことができない。スパイクの歯はほぼ役に立たなかった。

「やっぱりラグビー楽しい」
どこからともなくそんな声が聞こえてきた。

・・・覚悟は決まった。
俺がこのチームを立て直す。もう一度最高の感動を味わいにいく。


兄(NEC/西田創)の影響で福岡・城南中でラグビーを始めた西田剛。
ラグビースクールが盛んな福岡では珍しい中学ラグビー出身者である。

その後、東福岡→早稲田大学と進んだ。
ラグビーエリートか?そう感じるかもしれない。しかし西田は違う。


東福岡高校時代、九州選抜の2人のSHの陰に隠れ、出番はほとんどなかった。
だが努力を怠らない者にチャンスはめぐってくる。
花園予選決勝、無名の3本目のSHがスタメンに名を連ねた。
チームは無事優勝し、全国大会出場を決める。
しかし、花園でその男の名前がアナウンスされることは一度もなかった。

ラグビー推薦ではなく指定校推薦で早稲田大学政治経済学部に入学。
Eチームからのスタートだった。
同期の高校JAPAN達は早々にアカクロを身にまといAチームで活躍していた。

名SHにして名将、宿沢広朗は言った。

「努力は運を支配する」

4年秋の早慶戦。レギュラーのSHが脳震盪で離脱。
早明戦にはまたもや無名のSHの名前があった。
テレビのアナウンサーは言った。この人も東福岡出身のラグビーエリートですね。

違う。

努力を重ねてきた者のみに与えられるチャンスを西田は掴んだのである。

いつしかアカクロのジャージを身にまとうことが当たり前になっていた。
大学選手権準決勝では国立でトライをあげる。
このまま大学選手権も優勝し、、、と物語はうまくいかない。
決勝では帝京大学の前に悔し涙を飲む。




ここで西田のラグビー人生は終わりを告げるのか。
就職先は三井住友銀行。あの宿沢広朗の後を追っているかのようだ。
事実、トップリーグからの誘いもあったが西田はビジネスマンとして生きる道を選択した。

三井住友銀行入行。

研修中の3週間。
初任給を手にし、同期が集まり楽しく飲み集まる中、西田の姿はグランドにあった。
タマリバクラブの練習に参加していたのである。

しかし、ここでも楕円球の神様は試練を与える。
配属先は浜松。タマリバへの足は遠ざかった。

半年がたち、研修で東京に来た際、西田はタマリバの公式戦を見た。
同じく早稲田同期の清登が躍動していた。

「ラグビーがしたい。」
そこから毎週末、浜松-東京を往復する日々が始まった。

もう一度最高の感動を味わいにいこう。

そこから西田がタマリバの中心選手となるのに時間はかからなかった。









北風の部歌はこう続く。
「球蹴れば、奮い立つ・・・」







雪の上井草、
様々な思いを込め奮い立った西田のタマリバ主将としての一歩が動き始めた瞬間だった。








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